「サイクルスポーツ」という自転車雑誌を創刊号から購読している。
発刊500号記念として、俺チャレ2011「日本縦断タイムトライアル」が企画されている。
http://www.cyclesports.jp/depot/detail.php?id=31079人でリレーして日本縦断をやろうということだ。
それ自体はいい企画で、反対することもない。
しかし、「昼夜問わず」という内容に反対だ。
レースと違い、車線規制や道路閉鎖などはありません。
夜は長距離トラックが前から後ろからやって来ます。
疲労・睡魔・暗闇・動体視力の低下 ・・・ 容赦なくやってきます。
やるにしても、季節も考えなければ。
北海道からは、平地でも雪の便りが聞こえてきました。
最悪の状態を考えてみましょう。
「北海道の峠道」
「雪が降っています」
「夜になりました」
「風が吹き、吹雪です」
「近くには、コンビニも、民家もありません」
「携帯は圏外です」
「街灯の明かりはありません」
もちろんこんな状況になるのが分かっていれば、途中で中止すればいいのですが、普段首都圏で走っている雑誌者のスタッフでは「想定外」なのかもしれません。
私自身、南からと北からの2度の日本縦断の経験があります。
15日間・10日間で完走しましたが、いずれも暗くなってからは走っていません。
一人平均300km以上の距離、初めて走る暗い道、下り坂のカーブの先に何があるかわかりますか。
敢えて言います。
こんな企画はやめてくれ。
個人でチャレンジするのは勝手です。
この企画は、自転車雑誌の企画です。
サイスポは、私の人生をずっとリードしてくれていた雑誌でした。
創刊号を手にしたのは大学受験の日でした。
42年前の3月20日、「こんな雑誌ができたんだ」と、次の号が楽しみで、毎号隅から隅までよみあさりました。
「16日間日本縦断・日本記録」という記事が出ると、自分の誕生日をゴールの日に設定し、15日間で走破しました。
ツーリングから夢は広がり、長年勤めた保険会社をやめ、自転車ショップを開店しました。
自らロードレース・トライアスロン・MTBレースにも参加。
チームも作り、毎週レースに繰り出しました。
メカニックとして、ロードレースやトライアスロンのレースにも参加。海外にも行きました。
競技役員・審判・競技会役員・JTUの広報などもさせていただきました。
現在も自転車のリサイクルをやっていますが、サイスポの影響は私にとって計り知れなく、その時代時代の道標(みちしるべ)となってくれました。
500号記念のサイスポを見た若者は私の若い頃ほど影響されるかはわかりませんが、少なからず影響を受けた者は「昼夜問わず」日本中を走り回ることになると思います。
「何日と何時間何分」という記録が出れば、この記録にチャレンジする人も出てくるでしょう。
出てこないような「俺チャレ」では、「達成感・感動を読者と共有しようという」企画のコンセプトが崩れてしまうことになります。
雑誌は読者を正しい方向に導く義務があると思います。
「昼夜問わず」という危険な方向に若者を導くことのないように、この企画の中止を願うものです。
参考 私のtwitterでの意見に対するサイスポからの返信
cyspo
「俺チャレ」はこれまでに走ったことのない距離を走ることなどに挑戦し、その達成感・感動を読者と共有しようという企画です。おっしゃるとおり、事故を起こしては元も子もありません。走行には万全の注意とサポートをし、その安全走行のノウハウをも読者に伝えていきたいと思っています。
posted by fiets at 13:18|
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